ご挨拶

第37回日本老年脳神経外科学会

会長 栗田 浩樹

埼玉医科大学国際医療センター
副院長・脳卒中センター長、脳卒中外科診療部長
脳神経外科プログラム統括責任者

栗田 浩樹

このたびご指名を賜り、第37回日本老年脳神経外科学会を2024年4月13日(土)PM・14日(日)AMに、秩父宮記念市民会館にて開催させて頂きます。1988年以来の伝統ある本会を担当させて頂く事を教室員一同、大変光栄に存じております。

今回のテーマは「老年脳神経外科とフォロワーシップ」と致しました。高齢者に対する外科治療に際しては、その適応から術中・術後の支援に至るまで、包括的なケアを提供する事が必要不可欠です。これは手術を担当する脳神経外科医のみで解決できる事ではなく、地域医療を担う先生方や、リハビリ、看護を中心とするメディカルスタッフの力がとても重要です。フォロワーシップとは、よくリーダーシップと対比して語られますが、医療チームの成果を最大化させるために、「自律的かつ主体的に周囲のメンバーに働きかけ、サポートする事」を意味します。そこで今回は秩父郡市医師会と、日本脳神経看護研究会との共催とさせて頂き、副会長は当院リハビリテーション科の高橋秀寿教授と、地域医療を担う西秀夫先生に御願い致しました。また加藤庸子会長のご尽力により、第8回日本脳神経外科認知症学会(2024.6.29-30,名古屋)との合同シンポジウムも企画されています。

高齢化が進む日本において、その影響を最も強く受けているのが僻地医療である事から、開催地は県内で最も高齢化が進む秩父を選びました。秩父は長瀞に代表される風光明媚な観光地ですが、日本三大美祭、日本三大曳山祭に挙げられる秩父夜祭を始め、その深い独自の文化に小職はとても惹かれています。会員の皆様には、大変ご不便をお掛け致しますが(池袋から西武特急-Laviewで約80分です)、この機会に是非秩父にお越し頂き、その魅力を肌で感じて頂ければ幸いです。13日の夜には秩父神社境内にある参集殿をお借りして手作りの交流会が企画されており、学術集会の最後には秩父夜祭を再現する「屋台囃子」が文化講演として上演されます。会のあとは秩父の名所を巡るエクスカーションも用意しております。

4月中旬の秩父は例年桜が見頃で、今年は芝桜も咲きそうです。麗春の秩父で皆様にお会いできるのをとても楽しみにしています。さあ、熱い議論を始めましょう!

2024年3月吉日

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